中部日本グランミューズ・EF級本選審査(2015)
7月26,27日は、名古屋の名東文化小劇場で、中部日本グランミューズとEF級本選の審査をしてきました。
1日目のグランミューズ本選は、コンクール審査ながら、一日楽しく聴かせていただきました。
なぜ楽しかったか、というと、特にアマチュアカテゴリー(専門機関で音楽教育を受けていない方々)の演奏が、本当に素晴らしかったからです。
この日、仕事でお世話になっている方から「教養」というワードが出てきて、次の日のEF級の講評で、審査員長の和田先生がこれまた「教養」についてお話され、そして今、再読しているドストエフスキーの『罪と罰』にも「教養ある人間」というワードが出てきます。
私は、このアマチュアカテゴリーの方の演奏は、音楽への情熱だけでなく、それこそ「教養」から来ているのではないか、と思いました。
知的で世界観がクリア。聴いていて、この人はどんな人生を送ってきたんだろう、と背景まで考えさせられる感じ。
それぞれに恐らく自信の持てる職業を持っているので、演奏にも迷いや躊躇いがないのです。
それにはやはり、音楽から学ぶだけではない「教養」や「経験」が存在している気がしました。
2日目は、EF級本選。
私は、F級の見た目年齢の低さに驚きました
(実際に子供なのか、高校生かはわかりません)
レベルとしては、とても高かったと思います。
ただ、やはりバロック・古典というのは難しいな、と改めて感じました。
バロック・古典の成熟度は、その子たちの根本的な音楽理解度を測るバロメーターのような感じがしました。
2日目の審査途中に体が急に熱くなり、鼻水が止まらなくなるハプニングもありましたが、薬がちゃんと効いて、無事に2日間終えることができました。
たぶん皆さん第2回目の本選も待っていると思うので、引き続き夏の暑さにも負けずに、自分の音楽に信念を持って頑張ってほしいです。
この猛暑の中では、ロシア音楽を弾く気にはなりませんが(今、ラフマニノフへのテンペラメントを上げるのに必死です‥)、旅のお供に、こちらを買いました。
罪と罰は、留学するときに捨ててしまい、2回目の購入。
「永遠の夫」は、妻に浮気されまくる情けない夫が復讐に燃える話なので、ドストエフスキーにはまった若かりし頃の私には、縁のない話で興味が湧かなかったのですが、今はとても面白そうに思います
NHKのロシア語講座の本は、まずキリル文字を発音を無視してそのまま読んでみると、ポーランド語に近いものになることが多く、その発見が面白いです。こちらのシリーズは、今度行くサンクトペテルブルグの観光地を巡るシリーズで、ペテルブルグの雑学も名所も学べる、一石二鳥の本です。
今回の名古屋行は、車で東京→栃木(まろんお預け)、新幹線で栃木→東京→名古屋の往復でした。
帰宅の車中では、超眠たかっただけでなく、クーラーをMaxに入れても外の暑さにはかなわない…
かなりの体力消耗になりました
まろんさんにも、水を含ませたタオルをかけて、熱中症対策です。
飼い主の心配は他所に、爆睡中@助手席
1日目のグランミューズ本選は、コンクール審査ながら、一日楽しく聴かせていただきました。
なぜ楽しかったか、というと、特にアマチュアカテゴリー(専門機関で音楽教育を受けていない方々)の演奏が、本当に素晴らしかったからです。
この日、仕事でお世話になっている方から「教養」というワードが出てきて、次の日のEF級の講評で、審査員長の和田先生がこれまた「教養」についてお話され、そして今、再読しているドストエフスキーの『罪と罰』にも「教養ある人間」というワードが出てきます。
私は、このアマチュアカテゴリーの方の演奏は、音楽への情熱だけでなく、それこそ「教養」から来ているのではないか、と思いました。
知的で世界観がクリア。聴いていて、この人はどんな人生を送ってきたんだろう、と背景まで考えさせられる感じ。
それぞれに恐らく自信の持てる職業を持っているので、演奏にも迷いや躊躇いがないのです。
それにはやはり、音楽から学ぶだけではない「教養」や「経験」が存在している気がしました。
2日目は、EF級本選。
私は、F級の見た目年齢の低さに驚きました
(実際に子供なのか、高校生かはわかりません)
レベルとしては、とても高かったと思います。
ただ、やはりバロック・古典というのは難しいな、と改めて感じました。
バロック・古典の成熟度は、その子たちの根本的な音楽理解度を測るバロメーターのような感じがしました。
2日目の審査途中に体が急に熱くなり、鼻水が止まらなくなるハプニングもありましたが、薬がちゃんと効いて、無事に2日間終えることができました。
たぶん皆さん第2回目の本選も待っていると思うので、引き続き夏の暑さにも負けずに、自分の音楽に信念を持って頑張ってほしいです。
この猛暑の中では、ロシア音楽を弾く気にはなりませんが(今、ラフマニノフへのテンペラメントを上げるのに必死です‥)、旅のお供に、こちらを買いました。
罪と罰は、留学するときに捨ててしまい、2回目の購入。
「永遠の夫」は、妻に浮気されまくる情けない夫が復讐に燃える話なので、ドストエフスキーにはまった若かりし頃の私には、縁のない話で興味が湧かなかったのですが、今はとても面白そうに思います
NHKのロシア語講座の本は、まずキリル文字を発音を無視してそのまま読んでみると、ポーランド語に近いものになることが多く、その発見が面白いです。こちらのシリーズは、今度行くサンクトペテルブルグの観光地を巡るシリーズで、ペテルブルグの雑学も名所も学べる、一石二鳥の本です。
今回の名古屋行は、車で東京→栃木(まろんお預け)、新幹線で栃木→東京→名古屋の往復でした。
帰宅の車中では、超眠たかっただけでなく、クーラーをMaxに入れても外の暑さにはかなわない…
かなりの体力消耗になりました
まろんさんにも、水を含ませたタオルをかけて、熱中症対策です。
飼い主の心配は他所に、爆睡中@助手席
- 審査
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チラシ完成!
早くも、ラフマニノフシリーズvol.5 のチラシが完成しました
ヤマハ銀座店さんに色から何からすべてお任せしたチラシですが、偶然にも私の好きなゴールドと紫で構成してくださり、即OK出しましたありがとうございました!
また後日、リサイタル情報なども掲載していきたいと思います。
最近は暑さのせいか、仕事のせいか、公私共にミスがよく続きます。
当然判断力が鈍っているわけですが、そのせいか衝動買いしてしまったものがこちら↓
ノート、カード、ポーチ、ペンケースなどが2セットずつ入って1000円、という超お買い得品@入間アウトレット
昨年には大々的に店頭に飾られていたシリーズですし、1つ1つが結構お高いのも確かですが、
この中には、今現在必要なものは何もなく、ただ手前のディズニーキャラクター(悪役)が小さい頃から好みで、買ってしまいました。
本物の衝動買いです。
ポーランド時代の友人と久々に会い、ロシアのお土産をもらいました
なぜか、皆さん、マトリョーシカを見ると、私を思い出すそうです。
ヤマハ銀座店さんに色から何からすべてお任せしたチラシですが、偶然にも私の好きなゴールドと紫で構成してくださり、即OK出しましたありがとうございました!
また後日、リサイタル情報なども掲載していきたいと思います。
最近は暑さのせいか、仕事のせいか、公私共にミスがよく続きます。
当然判断力が鈍っているわけですが、そのせいか衝動買いしてしまったものがこちら↓
ノート、カード、ポーチ、ペンケースなどが2セットずつ入って1000円、という超お買い得品@入間アウトレット
昨年には大々的に店頭に飾られていたシリーズですし、1つ1つが結構お高いのも確かですが、
この中には、今現在必要なものは何もなく、ただ手前のディズニーキャラクター(悪役)が小さい頃から好みで、買ってしまいました。
本物の衝動買いです。
ポーランド時代の友人と久々に会い、ロシアのお土産をもらいました
なぜか、皆さん、マトリョーシカを見ると、私を思い出すそうです。
- 日々の出来事
- -
- -
また会う日まで
暑いですね 溶けそうです。
沖縄出身だから、暑いの大丈夫でしょう?
というような言葉をよく聞きますが、とんでもございません
先週はレッスンが続きました
その中には、1年半だけ教えた、小5の女の子の最後のレッスンがありました。
転勤で、岡山へ帰ってしまいます。
岡山にはピティナの審査で1回だけ倉敷に行ったことがありますが、他に観光できるようなところは…というような話をお父さんとしていたら、
「岡山にはイオンモールがあるよ!」
と教えてくれました
ハノンでさえも音楽的に弾こうとする面白い才能を持っている子なので、これからの成長が楽しみです
小学3年生の男の子も来ました。コンクール対策で去年も聴いている子で、今年は2回目。
昨年ピアノを始めたばかりで、楽譜も読めずに連弾に参加していたのに、この1年で楽譜も読めるようになり、バリバリ上手に、楽しそうに弾きます。
この日は連弾の予選帰りということで、タキシードでやってきました。東欧の少年のようないでたちでした
そんな二人から、お手紙をいただきました
お姉さんのお手紙と、創作意欲がすごいお手紙
子供を教えて思うことは、先生と生徒の関係が密だな、ということです。
子供も親もゼロからピアノを学ぶので、どの曲を弾き、どんなコンクールを受け、というのも先生次第で、逆にいえば、先生がその子の感性や知識・興味を、ある程度は作り上げるのかもしれない、と思うのです。
私の生徒は、最年少が高1になってしまいましたが、この頃になると、技術も感性もある程度は確立された状態で(脳科学的には、16歳までの間にテクニック能力は決まってしまうのだそう)、先生がすべてではないと思うのです。先生はレッスンでよりよく弾けるように教えたり、彼らが希望する道への手助けはするけれど、色々な選択肢が広がる10代後半からは、どんな道に進むかは生徒自身の意思が一番重要かな、と思います。
そんな生徒たちの試演会を行うべく、ゆめりあホールに予約に行きました。
虹が大きく出ていました
プライベートでは、再びロシア大使館へ
(ブログを見てくださる皆様から、ロシアに行くんですね、と言われます。衝撃的なのでしょうか。去年ドイツに行くときには、さほど反響がなかったのですが)
無事にビザをGETしました
でもビザをよく見ると、私が申請した期間より、長く滞在することになっています。。
大使館員に質問したら、「モンダイナイ」と言っていたので、信用することにします。
母のビザもこの日に申請したので、あと1回はロシア大使館を訪問いたします。
大使館近くの麻布十番駅にあるこのスーパー。
World Delicatessen と書かれているので、入ってみました。
中は、まさにWorld Delicatessen!!!
懐かしの食材がたくさんあり、お肉もヨーロッパと同じく量り売り
中も外も、説明は英語書き!
値段はもちろん高いのですが、まったく外国と同じようなスーパーは、初めてです
一般ピーポーの私には、欲しいものを買いまくる余裕はありませんでしたが、白アスパラとオランデーゼソースは買いました。
ベルリンで初夏に食べていたように、今夜はアスパラ料理を堪能しようと思います。
沖縄出身だから、暑いの大丈夫でしょう?
というような言葉をよく聞きますが、とんでもございません
先週はレッスンが続きました
その中には、1年半だけ教えた、小5の女の子の最後のレッスンがありました。
転勤で、岡山へ帰ってしまいます。
岡山にはピティナの審査で1回だけ倉敷に行ったことがありますが、他に観光できるようなところは…というような話をお父さんとしていたら、
「岡山にはイオンモールがあるよ!」
と教えてくれました
ハノンでさえも音楽的に弾こうとする面白い才能を持っている子なので、これからの成長が楽しみです
小学3年生の男の子も来ました。コンクール対策で去年も聴いている子で、今年は2回目。
昨年ピアノを始めたばかりで、楽譜も読めずに連弾に参加していたのに、この1年で楽譜も読めるようになり、バリバリ上手に、楽しそうに弾きます。
この日は連弾の予選帰りということで、タキシードでやってきました。東欧の少年のようないでたちでした
そんな二人から、お手紙をいただきました
お姉さんのお手紙と、創作意欲がすごいお手紙
子供を教えて思うことは、先生と生徒の関係が密だな、ということです。
子供も親もゼロからピアノを学ぶので、どの曲を弾き、どんなコンクールを受け、というのも先生次第で、逆にいえば、先生がその子の感性や知識・興味を、ある程度は作り上げるのかもしれない、と思うのです。
私の生徒は、最年少が高1になってしまいましたが、この頃になると、技術も感性もある程度は確立された状態で(脳科学的には、16歳までの間にテクニック能力は決まってしまうのだそう)、先生がすべてではないと思うのです。先生はレッスンでよりよく弾けるように教えたり、彼らが希望する道への手助けはするけれど、色々な選択肢が広がる10代後半からは、どんな道に進むかは生徒自身の意思が一番重要かな、と思います。
そんな生徒たちの試演会を行うべく、ゆめりあホールに予約に行きました。
虹が大きく出ていました
プライベートでは、再びロシア大使館へ
(ブログを見てくださる皆様から、ロシアに行くんですね、と言われます。衝撃的なのでしょうか。去年ドイツに行くときには、さほど反響がなかったのですが)
無事にビザをGETしました
でもビザをよく見ると、私が申請した期間より、長く滞在することになっています。。
大使館員に質問したら、「モンダイナイ」と言っていたので、信用することにします。
母のビザもこの日に申請したので、あと1回はロシア大使館を訪問いたします。
大使館近くの麻布十番駅にあるこのスーパー。
World Delicatessen と書かれているので、入ってみました。
中は、まさにWorld Delicatessen!!!
懐かしの食材がたくさんあり、お肉もヨーロッパと同じく量り売り
中も外も、説明は英語書き!
値段はもちろん高いのですが、まったく外国と同じようなスーパーは、初めてです
一般ピーポーの私には、欲しいものを買いまくる余裕はありませんでしたが、白アスパラとオランデーゼソースは買いました。
ベルリンで初夏に食べていたように、今夜はアスパラ料理を堪能しようと思います。
- 日々の出来事
- -
- -
大雨
今日は、台風11号の影響で、大雨が降ったりやんだりで、東京は交通が荒れています
尚美でのレッスンのため、車出勤したのですが、道路は冠水しまくり、到着までにいつもの倍の時間がかかりました。
尚美が誇る野球練習場も、湖と化していました…
帰りは、高速道路上で、雨のホワイトアウト
すごい大雨で、全く前が見えませんでした
夜中も雨音で眠れず、完全に寝不足です。
ブログを更新していないせいで、ロシアに旅立ったと思われているようですが
まだ日本にいて、生徒のレッスンに明け暮れています。
精神的にも何か疲れているので、それ以外は家にこもって、好きなことをしていました。
リンゴとゴルゴンゾーラのピザ (生地は市販品)
この日は一人でシャンパンフルボトル1本を飲み干しました。
(どんな飲み方をしたのかは秘密です。暑くて炭酸が飲みたかっただけなのです。)
審査でせっかく痩せたのに、無意味になりました。
IKEAのサイドテーブルを組み立てました。
いわゆるDIYというのは興味がないけれど、組み立てるのは好きです。
牛柄のバター入れ(おフランス製)を購入しました。
1年前からマーガリンはやめて、完全バター派です。
下に敷いてある板は、アカシアの木材ですが、Tigerで1000円でした
まな板の用途らしいですが、ワイン置きにしました。
(もちろんワインは、この倍以上のストックがあります‥)
この写真左の観葉植物は、家の周りの雑草を刈った時のものです。
家の裏の狭いスペースには雑草が生えやすいのですが、梅雨の間にジャングルと化し、そのうちのいくつかが、ぶっとい木になっていました
庭木屋さんに伐採してもらいましたが、野生の力はほんとにすごい。
その中のキレイな緑で首輪を作りました。
全然嫌がらないまろんさんでした。
尚美でのレッスンのため、車出勤したのですが、道路は冠水しまくり、到着までにいつもの倍の時間がかかりました。
尚美が誇る野球練習場も、湖と化していました…
帰りは、高速道路上で、雨のホワイトアウト
すごい大雨で、全く前が見えませんでした
夜中も雨音で眠れず、完全に寝不足です。
ブログを更新していないせいで、ロシアに旅立ったと思われているようですが
まだ日本にいて、生徒のレッスンに明け暮れています。
精神的にも何か疲れているので、それ以外は家にこもって、好きなことをしていました。
リンゴとゴルゴンゾーラのピザ (生地は市販品)
この日は一人でシャンパンフルボトル1本を飲み干しました。
(どんな飲み方をしたのかは秘密です。暑くて炭酸が飲みたかっただけなのです。)
審査でせっかく痩せたのに、無意味になりました。
IKEAのサイドテーブルを組み立てました。
いわゆるDIYというのは興味がないけれど、組み立てるのは好きです。
牛柄のバター入れ(おフランス製)を購入しました。
1年前からマーガリンはやめて、完全バター派です。
下に敷いてある板は、アカシアの木材ですが、Tigerで1000円でした
まな板の用途らしいですが、ワイン置きにしました。
(もちろんワインは、この倍以上のストックがあります‥)
この写真左の観葉植物は、家の周りの雑草を刈った時のものです。
家の裏の狭いスペースには雑草が生えやすいのですが、梅雨の間にジャングルと化し、そのうちのいくつかが、ぶっとい木になっていました
庭木屋さんに伐採してもらいましたが、野生の力はほんとにすごい。
その中のキレイな緑で首輪を作りました。
全然嫌がらないまろんさんでした。
- 日々の出来事
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ピティナピアノコンペティション特級一次審査
7月8、9日はゆめりあホール(東京)で、特級一次の審査をしてきました。
特級は初めての審査です。
生徒が参加したことはあるのですが、ここまで過酷な場だったとは先生つゆ知らず、でした
私が審査した日は、特級の最後の予選日とだけあって、皆さん必死だったと思います。
やっぱり他の級と違って、ピアニストとして生きる意志や覚悟の強さを十分に感じました。
情熱を音にぶつけてきた人、スキがないほどに作り上げた人‥十人十色です。
終了後にいただいたプログラムを見ると、私とは10歳も違わない人たちがいることに気がつきました。
2日間充実した演奏を聴くことが楽しかった反面、
ジャッジする立場であることにはやはり慣れずに、心が折れます。
何が正しくて何が悪い、とは言えないようなレベルだと思うからです。
ただ、私が改めて感じたのは、このレベルになると、いかにプログラミングが大切か、ということ。
古典派、エチュードという課題がある以上、誰でもその中に苦手な分野があるかと思いますが、それを打ち消すほどに素晴らしい曲と組み合わせたり、または、苦手をうまく隠すようなプログラミングをすることは、弾く以外での、プロとしての、もうひとつの勉強だと思うのです。
この審査期間中はずっと雨でしたが、1日目に帰宅すると、家の壁にカエルさんが張り付いていました。
近くに池や水場はないので、どこからやってきたのかはわかりませんが、珍客訪問でした。
特級は初めての審査です。
生徒が参加したことはあるのですが、ここまで過酷な場だったとは先生つゆ知らず、でした
私が審査した日は、特級の最後の予選日とだけあって、皆さん必死だったと思います。
やっぱり他の級と違って、ピアニストとして生きる意志や覚悟の強さを十分に感じました。
情熱を音にぶつけてきた人、スキがないほどに作り上げた人‥十人十色です。
終了後にいただいたプログラムを見ると、私とは10歳も違わない人たちがいることに気がつきました。
2日間充実した演奏を聴くことが楽しかった反面、
ジャッジする立場であることにはやはり慣れずに、心が折れます。
何が正しくて何が悪い、とは言えないようなレベルだと思うからです。
ただ、私が改めて感じたのは、このレベルになると、いかにプログラミングが大切か、ということ。
古典派、エチュードという課題がある以上、誰でもその中に苦手な分野があるかと思いますが、それを打ち消すほどに素晴らしい曲と組み合わせたり、または、苦手をうまく隠すようなプログラミングをすることは、弾く以外での、プロとしての、もうひとつの勉強だと思うのです。
この審査期間中はずっと雨でしたが、1日目に帰宅すると、家の壁にカエルさんが張り付いていました。
近くに池や水場はないので、どこからやってきたのかはわかりませんが、珍客訪問でした。
- 審査
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